遺伝のせいで痩せられない?
自分は何をしてもなかなか痩せられないのに、スタイルのいいあの人は何を食べても全然太らない!と思ったことはありませんか?この違いとは一体何なのでしょうか。もちろん遺伝子による影響や脂肪細胞の多さによっても変わってきますが、太ってしまう原因の多くは生活習慣の中にあります。
自分は太りやすい体質だと諦めてしまっている方、まずは「太りやすい体を作ってしまう生活習慣」に当てはまるものがいくつあるか、ぜひチェックしてみてください。
太りやすい体質だから…は言い訳?
ダイエットがなかなか順調に進まなかったり、リバウンドを繰り返してしまっているとつい「太りやすい体質だから…」と言ってしまったり、ダイエットをしている周りの人から聞いたりしたことはありませんか?それはダイエットがうまくいかない言い訳のように聞こえますが、太りやすい体質というのは実際にあります。
太りやすい体質の人は「肥満遺伝子」というものを持っていると考えられています。この肥満遺伝子を持って生まれた人は、筋肉がつきにくかったり、カロリーや脂質の多い食事を好む傾向があります。また、基礎代謝量が他の人よりも低くなるのも特徴です。
つまり、同じ生活をしていても通常の人に比べて太りやすくなります。そして、この肥満遺伝子を変えることは難しいのです。こう言われると「やっぱり自分は痩せられないんだ…」と落ち込んでしまうかと思いますが、悲観するのはやめましょう!
他の人よりも痩せにくいと言っても基礎代謝が100kcal〜200kcal程度低くなるだけです。一般的な人と比べて痩せにくい可能性があるかもしれないというだけで、落ち込んでしまうような致命的な体質なわけではありません。太ってしまうのは遺伝子よりも、食事からの摂取エネルギーと基礎代謝や運動などでそれを消費するエネルギーのバランスが大きく関係しています。きちんとした食生活と運動をすれば、誰だって理想の自分に近づくことはできます!遺伝子というのは持って生まれたものなので、そこを悩んだり嘆いたりするより、まずは自分の生活習慣を見直していきましょう!
太りやすい生活習慣とは?
世の中には、いろいろなダイエット情報があふれていますが、基本的には「食事と運動のバランス」です。
まずは太りやすい体を作ってしまう生活習慣とはどんなことなのか、基本を見ていきましょう。
①朝食を食べない
忙しかったり、減量目的で、朝食を抜いていませんか?食事を抜いてしまうと、身体が飢餓状態に陥り、脂肪を蓄積します。また、空腹になるため次の食事を食べ過ぎてしまう原因になります。
②遅い時間に食事をとる
就寝中は胃腸の働きが低下します。また夜間にはBMAL1というタンパク質によって身体に脂肪を蓄える指令が出されているため、その時間に食事を摂ることは太る原因になります。
③運動不足で、同じ姿勢でいることが多い
デスクワーク中心のお仕事をされている方は、運動不足になりがちです。カロリーを消費できないばかりか、基礎代謝が低下し、太りやすい体質になってしまいます。
この他にも間食にお菓子を食べたり、ジュースを飲んだりするのはもちろん、よく噛まずに早食いしてしまったり、濃い味付けのものばかりを食べるのも太りやすい体を作る生活習慣と言えますね。
太りやすい体質と言っても、その原因は様々です。その原因となる習慣を見つけて、太りにくい食事や運動を取り入れるなど、対策を講じていくことが大切です。
太りにくくするためには?
太りにくい体質をつくるにはいくつかのポイントがあります。
まずは先ほどからお話ししている生活習慣の改善です。バランスの良い食事や十分な睡眠をとるなど、規則正しい生活リズムを作っていくことが大切です。ダイエットを頑張ろうとすると、どうしても食事を制限することから始めがちですが、食事を抜くことは逆効果につながりますので、タンパク質、脂質、炭水化物のバランスを考えながら三食を規則正しく摂ることを心がけてください。中でもタンパク質は筋肉を作る元となるものなので、意識的に摂取していきましょう。
そして最後に重要となってくるのが「基礎代謝」です。基礎代謝とは「心拍、呼吸、体温の維持」といった、何もしていなくても常に消費されるエネルギーのことですね。これを向上させることが太りにくい体質への近道となります。基礎代謝を維持したり増やすためには筋肉を鍛えることが重要です。筋肉量が多ければ多いほど基礎代謝は高くなり、消費カロリーも増えるからです。ムキムキの体になる必要はありませんが、基礎代謝を上げるためにも、良いスタイルを作り上げるためにも、適度に筋肉トレーニングをして行くことが大切になります。
初めにもお伝えしましたが、痩せるためには食事と消費エネルギーのバランスの見直しが必要です。太りやすい体質だからと思っている人も生活習慣を整えていくだけで、きっと体に変化が出てくるはずです。
まとめ
「自分なりに努力しているつもりなのに痩せない」と落ち込んでいる方は、努力の仕方を間違えているかもしれません。また、「両親が太っているから、自分も遺伝している」と思っている方も肥満遺伝子がそれほど大きく影響しているわけではありませんので、悩む時間を減らして、まずは自分の生活習慣に改善する点がないか、基本に戻って見直すことから始めてみましょう。
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