身だしなみでダイエット効果をアップ!
夏の薄着から秋の重ね着へと変わっていくこの季節。
ファッションの幅が広がる一方で、体型や姿勢が隠れやすくなるため、ついつい気を抜きがちになります。ここでの小さな意識の差が、秋から冬にかけての体型や印象を大きく変えていきます。
「どうせ隠れるから大丈夫」と思ってゆるい服ばかり着ていると、姿勢が崩れ、筋肉の働きが弱まり、代謝も落ちやすくなります。その結果、体重が増えやすくなるだけでなく、脂肪がつきやすい体質へと傾いてしまうのです。逆に、季節の変わり目だからこそ、身だしなみに少しこだわり、姿勢やボディラインを意識することで、自然とダイエット効果を高めていくことも可能です。
秋のファッションは「楽しみ」と「油断」が隣り合わせ。この時期に意識したい3つのポイントを紹介します。
服選びが体型をつくる
秋になると、ニットやジャケット、ストールやマフラーなど、重ね着のバリエーションがぐっと増えて、おしゃれを楽しめる季節になります。でも、体型が隠れやすくなる分、つい「今日はゆるめの服でラクしよう」と思ってしまうことも多いですよね。特にオーバーサイズのトップスやゆったりパンツなどは着心地抜群でつい手に取ってしまいます。ですが、こうした服に慣れると、お腹や背中の筋肉をあまり使わなくなって姿勢が崩れやすくなってしまいます。
姿勢が崩れると、背中や腰の筋肉が働きにくくなり、代謝も下がりやすくなります。つまり脂肪が燃えにくい体になってしまうということです。これが「秋太り」の原因のひとつ。
だからこそ、秋のファッションには「ほどよく体のラインが分かる服」を取り入れるのがおすすめ。
例えば、ジャケットの下には少しフィット感のあるカットソーを選んだり、パンツもスリムシルエットにすると、自然と姿勢を意識するようになります。背筋が伸びることで腹筋や背中の筋肉が働きやすくなり、日常のちょっとした動きでも消費カロリーがアップしてくれます。服選びひとつで「おしゃれ」と「ダイエット」を同時に叶えられるのは嬉しいですね!
素材や色も工夫のポイント。柔らかく厚手のニットは体を包み込んでくれるけれど、その快適さからつい姿勢が崩れがち。そこで、ハリのある素材や少しストレッチの入った服を選ぶと、着るだけで自然に体が伸び、姿勢を意識しやすくなります。色も暗めのワントーンだとすっきり見えますが、アクセントカラーを取り入れると視覚的にラインが意識できて姿勢や体型を意識するきっかけになります。
おしゃれを楽しみながら、周りと差をつける体づくりを意識して、秋のファッションとダイエットを両立させましょう。
厚手になる前に姿勢を整える
秋が深まりコートや厚手のニットを着る季節になると、どうしても肩まわりや背中の動きが制限されやすくなります。特にデスクワークやスマホ時間が長い人は、知らないうちに肩甲骨が外に開いたまま固まり、「猫背」や「巻き肩」がクセになってしまうことも少なくありません。こうした姿勢の乱れは、見た目だけでなく体の内側にも影響を与えてしまいます。
肩甲骨の動きが悪くなると、背中や肩まわりの筋肉が使われにくくなります。その結果、血流やリンパの流れが滞るため、脂肪や老廃物がたまりやすくなり、背中のもたつきや脇のはみ肉、さらには下腹のぽっこりにつながることも。
だからこそ、厚着になる前の今こそ「姿勢リセット」を取り入れましょう。肩甲骨まわりを意識的に動かすだけで、背筋が自然に伸びて代謝も落ちにくくなります。おすすめは、両腕を大きく回して肩甲骨を寄せるストレッチや、胸を開いて深呼吸をすること。座っているときも、背筋を伸ばして肩を後ろに引くだけで、少しずつ肩甲骨まわりの柔軟性を保てます。
肩甲骨がよく動くようになると、階段を上る、荷物を持つ、家事をするなど、普段の動きでも自然とインナーマッスルが働きます。さらに自律神経のバランスも安定し、食欲や代謝のコントロールがしやすくなるといううれしい効果も期待できます。
小物づかいで意識を高める
秋はベルトやブーツ、ストールなど、季節感のある小物を楽しめる季節です。ファッションのポイントとしてだけでなく、これらのアイテムは、ダイエットや体型意識を高めるためにも意外な効果を発揮してくれます。
まず、ベルトでウエストラインをマークするだけでも、体への意識が変わります。ベルトでくびれを意識すると、自然と背筋を伸ばしてお腹を引き締める姿勢を取りやすくなるからです。
次に、秋冬に人気のヒールブーツや厚底シューズ。普段より少し高さのある靴を履くことで、自然にふくらはぎや太もも、お尻の筋肉を使いやすくなります。歩くたびに体幹を意識する動きが加わるため、日常のウォーキングがそのままエクササイズになります。特別に運動時間を作らなくても、通勤や買い物の時間を効率よく体づくりに活かせるのは、大きなメリットですね。
ストールやマフラーなどの首元のアイテムも、体を温めて痩せやすい環境を整えるサポートになってくれます。
さらに、アクセサリーや小物を選ぶことは、心理的な効果もあります。お気に入りのものを身に着けると、自然と鏡の前で姿勢を確認したくなったり、背筋を伸ばして歩きたくなったりします。こうした「おしゃれを楽しむ行動」が、結果的に体の動かし方や姿勢の改善につながるのです。ファッションと体づくりがリンクすることで、無理のないダイエット習慣を日常に取り入れることができます。
まとめ
秋はファッションを楽しむ季節でありながら、つい体型の変化を見落としやすい時期でもあります。ですが、日々のちょっとした意識や工夫で姿勢やシルエットは大きく変わります。厚手の服に隠れるのではなく、その中にすっきりと整った体を仕込んでおくことで、周りからの印象はぐっと変わるはずです。
「どうせ隠れるから」と油断するのではなく、「だからこそ差をつけられるチャンス」と考えてみましょう。秋のおしゃれを楽しみながら、同時にダイエットへの意識を忘れないこと。それが、季節の変わり目に周りと一歩リードする秘訣になります。
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