脚やせが難しいのはなぜ?
ダイエットで部分痩せをしたい上位に入るのが「脚」ではないでしょうか?単純に食事制限をしても、脂肪は体全体で燃焼していきます。また、皮下脂肪は内臓脂肪と比べても燃焼がしにくい場所のため、ダイエットをしても脚痩せ効果はなかなか感じられない部分といえます。
脚が痩せにくいのには理由があります。今回はその理由について3つにわけて詳しくお話ししていこうと思います。
骨盤の歪み
骨盤の役割は、骨格のバランスを整えることです。骨盤の歪みによって、脚の筋肉の付き方のバランスが崩れたり、下半身の代謝が悪くなります。特に女性は骨盤が前傾になりやすく、体重が前ももにかかりやすくなることで、日常的に前ももが酷使されることになります。一部の筋肉ばかり使ってしまうため、その部分の筋肉が肥大化してしまいます。そうすると筋肉が張り出し、足はバランスの悪い形になってしまい太く見えてしまうのです。
骨盤が歪んだ状態で運動をしたらどうでしょう。バランスよく筋肉をつけることが出来ず偏ってしまうため、どんどん脚の形は崩れてしまいます。猫背、反り腰の方は特に脚痩せしにくい骨盤の歪みのタイプとなります。
さらに、この骨盤の歪みによって、下半身の血流も悪くなってしまいます。骨盤が歪むことで、血管やリンパが圧迫されてしまい、血流やリンパの流れが滞ってしまいます。そうすると、栄養が届きにくく老廃物が排出されにくい状態になるため代謝がどんどん低下してしまいます。特に、長時間立ちっぱなし、座りっぱなしなど、同じ姿勢でいることが多い方はむくみの原因にもなり、むくんだ状態が続くとセルライトが発生しやすくなるため要注意です。
むくみにより水分や老廃物が溜まる
上記で骨盤の歪みから血流やリンパの流れが悪くなり、むくみの原因になるとお話ししました。脚だけが痩せにくい理由の一つに「むくみ」があります。
日本人に多い下半身太りの原因はむくみだといわれています。人間の体のおよそ60%は水分で出来ています。私たちの体には、適度な水分量を保ち調節する機能が備わっているのです。その水分調節の機能が、塩分の摂りすぎや運動不足、冷え性、ホルモンバランスの崩れなどが原因で水分や老廃物が皮膚に溜まってしまうことでむくみが生じます。
体は水分によって、膨張するためむくみのある部分だけが太く見えるのです。むくみと言えば脚のイメージが大きいと思います。これは上半身より下半身の方が重力がかかりやすく、血管内の圧力が増すため、血液中の水分が皮下組織に停滞して起こります。要は水分が重力の関係で下方に流れて溜まってしまうということです。
むくみは、一過性のものもありますが、脚の筋力が低下していると、リンパや老廃物を押し出す力が弱いため、むくみやすい体質となってしまいます。ダイエットをする前にこのむくみを改善することが脚痩せへの近道です。
セルライト
ダイエットに欠かせない基礎代謝ですが、この基礎代謝が低下し、筋力が衰えます。そのため、皮膚がたるんで血管やリンパが圧迫されセルライトになります。セルライトとは脂肪と老廃物がコラーゲンで固められたものです。冷え性の人は血行不良を起こすと体に脂肪を溜め込みやすくなるため、セルライトができやすくなります。
セルライトは特に太ももの裏側につきやすく、一度できるとどんどん増殖し、代謝を低下させる大変厄介なものです。脂肪が肥大化したセルライトは周りの欠陥やリンパ管を圧迫して、血液やリンパの流れを悪くします。それによって、酸素や栄養がきちんと運ばれず、老廃物が除去されなくなり、また新しいセルライトができるのです。
さらに、セルライトがついてしまう原因があります。偏った食生活、甘いものが好きでお菓子などを習慣的に食べている人は要注意です。
次に運動不足で筋力が落ちると基礎代謝が低下していき、脂肪がたまりやすくなります。内臓脂肪がつきやすい男性に対して、女性は皮下脂肪がつきやすく、皮下脂肪は下半身につきやすいのが特徴です。下半身に皮下脂肪がつくと、むくみやすくなってしまい、結果としてセルライトがついてしまう原因となります。さらに睡眠不足、ストレス、ホルモンバランスの乱れによってもセルライトがつく原因となるのです。
まとめ
ダイエットをしているけど、脚だけが痩せないというようなお悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。上半身より痩せにくい下半身ですが、むやみやたらにダイエットをする前に、原因となる事柄を取り除くことが最大のポイントとなります。ただ痩せるのではなく、ストレッチ・ほぐしなどの骨格調整やトレーニングを組み合わせることで綺麗な細い脚を目指すことが可能となります。ダイエットを始めるなら、その努力を無駄にしないためにもまずは今回お話しした3つのポイントを理解し、理想の脚に近づけていけると良いですね。
この記事へのコメントはありません。