ストレスで太るのはなぜ?自律神経とダイエットの関係

自律神経がダイエットに与える影響

「そんなに食べてないのに、なんだか太りやすくなった」
「ちゃんと寝てるはずなのに、疲れが抜けない。体が重たい…」

そんなふうに感じている方は少なくありません。
そしてその原因は、食べすぎや運動不足ではなく「自律神経の乱れ」にあることも多いです。

自律神経というのは、私たちの体のリズムや代謝、食欲などをコントロールしている大切な存在。
つまり、体重や脂肪の増減にもこのバランスが大きく関わっているということです。

今回は「ストレスと太りやすさの関係」や「自律神経がダイエットに与える影響」について、わかりやすく解説していきます。今まで見落としていた“本当の原因”に気づくきっかけになるかもしれません。

自律神経が乱れると太りやすくなる理由

私たちの体は、「交感神経(緊張・活動)」と「副交感神経(リラックス・回復)」という2つの自律神経がバランスよく働くことで、体温や内臓の働き、ホルモン分泌などをコントロールしています。

ところが、ストレスが続いたり、睡眠不足や生活リズムが乱れたりすると、交感神経が優位になりすぎてしまいます。
すると、以下のような状態が起こりやすくなります。

胃腸の働きが低下 → 消化不良・便秘・栄養吸収の低下

血流が悪くなる → 代謝が落ちる

睡眠の質が低下 → 成長ホルモン(脂肪燃焼に必要)が分泌されにくくなる

食欲が乱れる → 甘いものや炭水化物が欲しくなる

イライラや不安 → 衝動的に食べる・間食が増える

つまり、自律神経のバランスが崩れると、痩せるための体の基本的な働きがうまくいかなくなり、太りやすくなるのです。

特に多いのが、「寝てるのに疲れが取れない」「体が重だるい」「気づけば甘いものを口にしてる」という“なんとなく不調”の状態。これが続くと、体も心も消耗して、ダイエットどころではなくなってしまいます。

ストレス太りの正体は「ホルモン」と「習慣」

ストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。
このホルモンは本来、外的なストレスから体を守るために必要なもので、短期間であれば問題ないのですが、ストレス状態が長く続いてコルチゾールの分泌が慢性化してしまうと、体にさまざまな悪影響が出てきます。

まず、体は危機に備えようと脂肪をためこみやすくなります。とくにお腹まわりはその影響を受けやすく、「最近、下腹がぽっこりしてきた」と感じる方はストレスが原因かもしれません。

また、食欲が増すのと同時に甘いものや炭水化物を無性に欲しくなることもあります。これは、血糖値が乱れやすくなるためです。

さらに、体はエネルギー源を確保しようと筋肉を分解してエネルギーに変えてしまうという反応を起こします。その結果、筋肉量が減って代謝も下がり、ますます太りやすい状態になってしまうのです。

つまり、ストレスを感じる状態が続くと「脂肪はつきやすくなり、筋肉は減りやすくなる」これがストレス太りの正体です。

さらに困るのが、心の状態も影響を受けてしまうこと。
「なんとなくやる気が出ない」「運動をする気になれない」…こうした気分の落ち込みも、ストレスホルモンの影響によるものです。

そして気分を紛らわせるために甘いものに手を伸ばす → つい食べ過ぎてしまう → 後悔してさらに落ち込む…
このようにして、気づかないうちにストレス太りのループに陥ってしまう人も多いのです。

自律神経を整えると、ダイエットはもっとラクになる

では、どうすればストレス太りや自律神経の乱れを防げるのでしょうか?
難しそうに思えるかもしれませんが、実は自律神経はちょっとした意識の積み重ねで整えることができるのです。

まずは朝の過ごし方。
起きたらカーテンを開けて、太陽の光を浴びてみましょう。これだけで、体内時計がリセットされて、自律神経の切り替えがスムーズになります。

次に、呼吸。
意識的に「深くゆっくり息を吐く」ことを意識するだけで、副交感神経が優位になり、気持ちもリラックスしやすくなります。

夜は、ぬるめのお湯に浸かって体を温めるのがおすすめです。
体がゆるみ、眠りにも入りやすくなりますし、冷えやむくみのケアにもつながります。

また、体を動かすことも大切ですが、「きつい運動をするぞ!」と意気込むよりも、短時間で効率よく血流を促せるようなトレーニングがおすすめです。

とくに、加圧トレーニングは短時間・低負荷でも血流が改善され、自律神経の安定にもつながります。
むくみや冷えが改善されるだけでなく、「なんだか気持ちが前向きになった」と感じる方も多いです。

自律神経が整うと、体の調子も整い、自然と太りにくくて痩せやすい状態へと近づいていきます。
ダイエットの成功には、体重だけでなく「内側のバランス」も整えることが欠かせないのです。

まとめ

ストレスが積み重なると、知らず知らずのうちに代謝が落ち、食欲のコントロールも難しくなります。
その根本にあるのが、自律神経の乱れです。

がんばっているのに痩せない…と感じたら、自分を責める前に体の内側からのサインに目を向けてみてください。

無理な努力を重ねるよりも、まずは自律神経を整えて、やさしく続くダイエットにしていきましょう。

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