過度な糖質制限が危ない理由とは

糖質制限のデメリットとは

糖質や炭水化物を制限すれば痩せるというお手軽さと、比較的短い期間でダイエットができると人気の糖質制限ですが、糖質制限を過度にやりすぎてしまうと日常生活に影響を与えてしまうことはご存知ですか?

今回は過度な糖質制限が危ない理由についてご説明します。

糖質制限ダイエットとは

糖質制限ダイエットとは糖質や炭水化物の摂取を制限するダイエットです。

糖質や炭水化物というと、ご飯やパン麺類などですが、それだけでなく糖質を含んでいる野菜類や果物、スイーツ類まで制限し、代わりに肉類と糖質をあまり含んでいない野菜を食べることで、栄養バランスをとっています。

比較的短期間で減量などの成果が現れることが多く、また糖質を多く含む食品を減らすだけで痩せるという手軽さは挑戦しやすいダイエットになります。

また満腹感が続くというのもメリットになります。

糖質を制限する代わりにタンパク質である肉や魚、卵などの食品を多くとります。

これらの食品は脂肪を多く含んでいることから消化に時間がかかるため満腹感はより長く続きます。満腹感が続くため、空腹によるストレスも少なくすみ、意識せずにカロリーを抑えるというメリットもあります。

糖質制限は、普段、糖質を多く取り過ぎている人や、血糖値が高めの人にとってはダイエット効果がみられます。

大盛りのご飯や麺類を食べたり、麺類にご飯物を付けたり、スイーツ類をよく食べる人などです。こうした食習慣のある人は、糖質を減らすことで痩せやすくなります。

反対に、あまりご飯や麺類を食べない人やスイーツ類を多く食べない人には糖質制限ダイエットは向いていません。

そのような人がさらに糖質を減らそうとすると炭水化物以外に根菜類や乳製品をカットすることになりますが、これらをあまり食べない・飲まないとビタミン不足となってしまいます。

誤った糖質制限

糖質をただ制限すればいいと誤解しているとデメリットが生じます。

「糖質を制限すれば、肉類はどれだけ食べても大丈夫」と勘違いしている場合です。

肉類の中でも唐揚げやトンカツなどの揚げ物をより多く摂取すると、タンパク質だけでなく脂肪も多くとってしまいます。すると逆に脂肪を多く取りすぎてしまうため太ってしまいます。

また肉類ばかりで野菜をあまり食べないという方は、野菜に含まれている食物繊維が不足してしまうため便秘となってしまいます。

糖質制限をしすぎると・・・

過度な糖質制限を行うと体にも支障をきたします。

成人1日に必要な総カロリーは炭水化物から6割ほど摂取します。そのため、炭水化物を制限しすぎてしまうことで総カロリーは不足してしまうためエネルギー不足となってしまうのです。

糖質制限を行うことで脂肪は減らすことができますが、過度な糖質制限を行うと身体は筋肉を分解して補おうとしますので、筋肉量が減ってしまうという危険性があります。

筋肉が落ちてしまうと、代謝も落ちてしまい痩せにくい体になってしまいます。

また、糖質を制限することで必要なエネルギーを確保できないので、体は、糖質よりも大きいエネルギー量である脂肪を体にたくさん溜めようと、食べたものをいつも以上にたくさん脂肪に変えてしまいます。

さらに長い期間にわたり、糖質・炭水化物を極端に減らす、食事量全体を減らす生活をすると、めまいや頭痛などの慢性的な体調不良になってしまう場合があるのです。

まとめ

糖質は体のエネルギー源です。
ですので、過度な糖質制限を行うとエネルギー不足となり、結果的に痩せにくい体へと変化してしまうだけでなく、日常生活に支障をきたすようなめまいや頭痛にも襲われることもあるため注意が必要です。

またどんなダイエットも、体重を減らした後も継続していかなければリバウンドします。
食事だけを見直すのではなく、運動をうまく取り入れながら自分にあった量の糖質を減らすよう意識してみてください。

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