血管の若返りが重要な理由

血管年齢は若返りができる!

年齢を重ねるとともに肌がたるんだり、筋力が低下したりするように、血管も加齢とともに老化します。血管の老化は健康面にとても関わりが深く、見た目にも大きく影響を及ぼします。しかし、実は血管年齢は毎日の生活習慣の積み重ねで決まるため、年々衰えていく血管年齢を生活習慣を改善させることで若返えることもできるのです。

今回は血管の若返りが重要な理由を説明するとともに、いかに血管の老化を防止、若返りができるかについて詳しくお話していこうと思います。

血管年齢とは?

そもそも血管年齢とはなんでしょうか?
血管年齢とは血管の老化の度合いを表す目安となる指標と言えます。若いうちの血管は、弾力がありしなやかです。血管は加齢によって老化現象が進行すると、血管の壁が老化して硬くてもろい状態になり血液の流れも悪くなってしまいます。しかし、血管年齢の老化が進む原因は、加齢だけではありません。偏食や運動不足、喫煙などの影響で実年齢以上に老化が進んで血管年齢が高くなってしまうことがあります。

実年齢が若くても、血管年齢が高くなることで病気を発症するリスクが高くなるため、血管年齢は健康寿命を左右する重要な要素ともいえるのです。しかし、この血管年齢は、生活習慣を意識的に改善することで何歳からでも若返らせることができると言われているため、生活習慣の見直しがとても大切になってきます。

動脈硬化のリスクを高める


血管はその名の通り血液が通る管で、心臓から出た血管は全身に張り巡らされています。血管は動脈、静脈、毛細血管の3つに分類されています。簡単に説明すると、心臓から出た血液を運ぶ役割をするのが動脈です。動脈は身体に必要な酸素や栄養素を運ぶ役割を担っています。そこから全身をめぐり、各組織で機能を果たした血液を心臓に戻す役割をしているのが静脈となります。そして、毛細血管とは組織に酸素と栄養をを与えている細かい血管となります。

これらの血管が老化することにより、血管の弾力性が下がったり、ダメージを受けた動脈の内膜にはコレストロールなどが沈着しやすくなり、血管を細くして狭心症を起こすことが知られています。さらに内膜に沈着した塊が剝がれると血管を詰まらせて、心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわる疾患を誘発するリスクが高まります。

動脈硬化とは、血管が老化して硬くなってしまった状態をいいます。動脈は心臓から送り出される血液を全身に運ぶ役目を担うため、本来は弾力性があってしなやかな組織でできています。動脈硬化になると血液の通り道が狭くなったり、血栓ができて詰まってしまう原因となります。これらを防ぐためにも血管を若返らせて血管年齢を下げることが大切となってくるのです。

血管の老化の進行を遅らせるためには・・・

血管の老化により病気を発症するリスクが高くなることが分かりました。好きなものを好きなだけ食べていたり、まったく身体を動かさないという方は血管の老化が進行しているかもしれません。

血管の老化スピードには個人差がありますが、不健康な生活習慣により実際の年齢よりも血管の老化が進んでしまう可能性があります。さて、この血管の老化の進行を遅らせるためにはどうしたら良いのでしょうか。

まず一つ目は食生活の見直しです。ポイントとなるのは塩分を控える、間食・甘いものを控える・野菜を積極的にとる、魚中心のメニューを増やす、調理は揚げる炒めるよりも蒸す煮るを心がける、このように減塩を中心にして、バランスの良い食事を心がけることにより血管の老化を遅らせることができます。

そして二つ目は適度な運動をするということです。適度な運動をすることにより、全身の血行を改善し、血管の内側にある細胞を活性化させます。活性化された細胞は、一酸化窒素など血管の健康に関わる物質を産生するため、血管を元気にする効果があります。

毎日30分以上を目標に有酸素運動を行いましょう。合わせて日常生活の中でも意識して身体を動かすことが大切となります。

自分のライフスタイルに応じて無理のない範囲で身体を動かしていきましょう。

まとめ

血管は目には見えない分、気をつけていないといつの間にか重大な病気にかかってしまうことがあります。血管は老化の進行を遅らせるだけでなく、若返らせることもできるため、食生活と適度な運動を心がけていけるといいですね。血管が若いと全身に栄養素が十分に行き渡るため、全身の細胞が若返り、新陳代謝も活発になります。それによって、見た目も若々しくなります。血管年齢は肌のコンディションにも大きく影響するため、年齢を重ねても肌がきれいな人の中には血管年齢が若い人が多いようです。血管が老化することで見た目にも健康面にもデメリットばかりが生じるため、運動、食事、睡眠、ストレスなどに気をつけることで血管を若く保つことができるため良い生活習慣を心がけてくださいね。

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