さつまいもはダイエット向き?
涼しくなる秋は、過ごしやすくなる一方で、ついつい食欲が増してしまう季節でもあります。特に、秋の味覚の代表格ともいえるさつまいもは、ホクホクとした甘さでついつい手が伸びてしまう存在です。
でも、さつまいもって太るの?それともダイエットにいいの?今回は、そんな疑問に答えながら、秋にこそ意識したいダイエットとの向き合い方をご紹介します。
秋になると食欲が増すのはなぜ?
秋に食欲が増すのは、意志の弱さでも怠けでもなく、私たちの体にとって自然な生理現象です。気温が徐々に下がっていくこの季節、体は冬に備え、寒さに耐えられるようにエネルギーを蓄えようとします。そのため、普段よりも「お腹が空いた」と感じやすくなったり、「何か食べたい」という欲求が高まったりするのは当然のことなのです。
また、日照時間が短くなることで「セロトニン」と呼ばれる幸せホルモンの分泌が減少し、その代わりに食べ物で満足感を得ようとする心理も働きます。これが、秋に甘いものが食べたくなる理由の一つです。
さらに、秋はおいしい旬の食材が多く出回る時期でもありますよね。さつまいもをはじめ、栗、かぼちゃ、新米、柿など、甘くて風味豊かな食材がずらりと並び、五感を刺激して食欲をかき立てます。
ただし、そこで気をつけたいのが“油断の積み重ね”です。1日だけなら大きな問題にはなりませんが、「せっかく旬だから」「ちょっとぐらい」と食べてしまう日が続いていくと、気づいたときには体重が増えていた…ということになりかねません。秋の味覚は確かに魅力的ですが、食べ方や量、頻度に意識を向けて、体型を保ちながら楽しみましょう。
さつまいもは太る?それとも痩せる?
まず気になるのが「さつまいも=太る食べ物」というイメージ。確かにさつまいもは炭水化物が豊富で、甘みもあるため、糖質が高いと思われがちです。
しかし、同じ炭水化物でも白ごはんやパンに比べて、さつまいもは血糖値の上がり方が緩やかで、腹持ちが良いという特徴があります。さらに、食物繊維やビタミンC、カリウムなど、ダイエット中にこそ摂りたい栄養素がたっぷり詰まっています。
特に注目したいのは食物繊維。さつまいもに含まれる「不溶性食物繊維」は、腸の働きを活発にし、便通を整えるのに役立ちます。また「ヤラピン」という成分も含まれており、腸のぜん動運動を促すことで、老廃物の排出をサポートしてくれる優れもの。これにより、ぽっこりお腹の改善や肌荒れの予防にもつながります。
ただし、食べ方には注意が必要です。
焼き芋やスイートポテトなど、調理法によってはカロリーが高くなったり、糖質が急上昇したりする場合もあります。特に焼き芋は加熱によって糖度が増すため、ダイエット中に取り入れるなら、ふかし芋や蒸し芋がおすすめです。油を使わず、自然な甘みを楽しめるうえに、満足感もしっかり得られます。
我慢するよりも上手に取り入れよう
秋のダイエットを成功させるには、食べない我慢を続けるよりも、うまく取り入れていくことが大切です。
例えば「1週間がんばったごほうびに、週末に焼き芋を楽しむ」といった形でルールを決めておくと、メリハリがついて継続しやすくなります。好きなものをゼロにするのではなく、楽しみながら体づくりをする方がストレスも溜まりにくく、リバウンドの予防にもつながります。
また、さつまいもを取り入れるタイミングにも注目しましょう。おすすめは「朝食」や「昼食」など、活動量が多い時間帯です。夜に食べると余分なエネルギーとして蓄積されやすいため、なるべく日中のエネルギー源として活用するとよいでしょう。さらに、温かいさつまいも料理は体を内側から温めてくれるため、冷え性の改善にも効果的です。体が温まることで代謝が上がり、脂肪が燃えやすい状態を作ることにもつながります。
さつまいもは、糖質が多いという面もありますが、単に「太る食材」として避けるのではなく、質の良いエネルギー源としてとらえることが大切です。自分のライフスタイルに合わせて適量を取り入れつつ、食べること自体を楽しむ。その意識が、ダイエットを長く続けるための大きなヒントになります。
また、意外に思われるかもしれませんが、さつまいもと筋トレは相性抜群。
特に、短時間・低負荷で効率よく筋肉を刺激できる加圧トレーニングは、エネルギー源としての糖質(=さつまいも)と相性が良いです。筋トレ前に適度な糖質を摂ることで、パフォーマンスが上がり、筋肉の回復もスムーズになります。
筋肉が少ないまま糖質を摂ってしまうと、余ったエネルギーが脂肪に変わりやすいため、やはり「動く習慣」がカギになります。
まとめ
さつまいもは、食べ方やタイミングを工夫すれば、ダイエット中でも安心して楽しめる食材です。便通を整える食物繊維や、ホルモンバランスに影響を与えるビタミン類など、栄養価も高く、美容や健康面でもうれしい効果が期待できます。
食べ過ぎや油・砂糖の取りすぎに注意しながら、シンプルな調理で自然な甘さを楽しむようにしましょう。
また、筋トレや加圧トレーニングを組み合わせることで、栄養を取りながら燃やせる体を作るチャンスです。美味しく旬を味わいながら、体も引き締めていきましょう。
この記事へのコメントはありません。