体の中の変化が分かる体組成計

体組計について

ダイエットや健康管理の基本として、毎日体重を測っている方は多いと思います。

昔はただ体重を測るだけだった体重計も、いつしか体脂肪の測定もできる「体脂肪計」というものが主流となり、今では体脂肪率の他にも内臓脂肪レベル、筋肉量に基礎代謝量まで測定してくれる「体組成計」と呼ばれる多機能で高性能なものへと進化しています。

しかし、高機能な体組成計を使っていても、正しい方法やタイミングで測らなければ正確なデータが得られません。毎日なんとなく数字を見ているだけではなく、正しい測り方を知って体組成計を味方につけましょう!

体組成計の仕組みとは

まず、人間の体は大きく分けると「筋肉」「脂肪」「骨」「水分」の4つで構成されています。この私たちの体を形作っているものを体組成と呼び、体重と共にそれらを数値化してくれるものを体組成計と呼んでいます。

体組成計で表示される数値は、実際に体脂肪などの量を測っているわけではありません。では一体どのように測定しているのでしょうか?

まず体組成計に乗ると、足の裏にあたる電極から体に微弱な電流が流れます。その際、筋肉は水分が多いためよく電気を通しますが、脂肪は水分が少ないためほとんど電気を通さないのです。この電気抵抗(電気の流れにくさ)の違いを利用して測定を行っています。ただし、脂肪や筋肉の量はもちろん一人一人違いますので、体組成計を利用するにあたって一番最初に行う、年齢や身長、性別等のユーザー登録された情報と組み合わせることで、体脂肪率や内臓脂肪レベルといったさまざまな体組成の数値を計算しています。

体組成計で計測できる項目

体組成計にもたくさん種類があり、価格もさまざまです。その違いの1つとして、計測することができる項目の多さによって変わってきます。

計測できる項目としては、「体重」「体脂肪率」「内臓脂肪レベル」「筋肉量」「基礎代謝量」「体内年齢」「測定骨量」「体水分率」「BMI」などがあります。たくさんの項目を計測できることも大切ですが、どの数字が何を表しているのかが分からなくなってしまってはいけないので、特にダイエット中の方でしたら、体重・体脂肪率・筋肉量・基礎代謝量のあたりをチェックしていただくと良いと思います。

ダイエットが目的の場合、特に注目すべきは筋肉量の増加です。体脂肪の減少とのバランスにぜひ注目してください。脂肪は筋肉よりも軽いので、同じ重さで比較すると脂肪の方が断然大きくなります。同じ重さで比べてみると脂肪の大きさ1に対して筋肉は0.8です。単純に20%も見た目が変わるということですよね。つまり体重は変わっていなかったとしても、脂肪が減って筋肉量が増えたということは見た目が引き締まってきているということです。

その他にも基礎代謝量も大切なチェックポイントです。基礎代謝=体温維持や呼吸など、生きていくために最低限必要なエネルギー(生きているだけで消費されるエネルギー)のことなので、どんどん脂肪が燃えやすくなってきていると思うとダイエットにますます前向きになれますよね。ついつい体重の増減に一喜一憂してしまいがちですが、体重よりも体組成計を利用して体の中身をチェックするようにしましょう。

体組成計の正しい使い方

体組成計の測定は「毎日同じ時間、同じ条件で測る」ことが基本となります。体重や体組成は一定ではなく、常に変化しているからです。

例えば食後は水分量が増えますし、運動や入浴で汗をかけば水分量は減ります。このように体の中の水分量が変化してしまうと、体組成計の仕組みである電流抵抗値も変わってきてしまうので、正確な体重、体組成を知るためにも毎日同じ時間や同じ条件で測ることが大切です。食事、運動、入浴直後を避けることを考えると起床後と就寝前に体組成を測るのがおすすめのタイミングです!また、できれば服装も同じにしていただくと毎日の誤差がでることがないので、より正確な体の変化を知ることができると思います。

最後に気を付けていただきたいのは、素足で体組成計に乗るということです。体組成計は、乗った時に足の裏にあたる電極から体内に微弱な電流を流すことで電気抵抗値が得られ、それを基に体組成を計測しています。靴下を履いたままだったり、足が濡れた状態ですと正確に測ることができませんので注意をしてください。

まとめ

乗るだけで体を構成しているあらゆる体組成を計測してくれる体組成計は、本当に便利ですね。普段ご家庭でお使いの方は、毎日何気なく乗っているだけではもったいないです。
体組成計を使うことで、ダイエット中の方は筋肉量や脂肪量を日々チェックすることができますし、内臓脂肪レベルを知ることで正しい健康管理を進めることもできます。

どんなダイエット法やトレーニング法でも、1回のトレーニングで劇的に見た目の変化を感じることは難しいです。そんな時に体組成計を利用することで、頑張った分だけ体の中の変化があることを感じていただけると思います。ぜひ体組成計を味方につけて、ダイエットやトレーニングへのモチベーションを上げていきましょう!

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