加圧トレーニングと血圧の関係性

高血圧だと加圧トレーニングはできない?

加圧トレーニングは、専用ベルトを使って血管を圧迫した状態で行うトレーニングです。

血流を制限するという点から「血圧が高めだから加圧トレーニングはできないなぁ・・・」と思われている方も多いと思います。

高血圧には様々な原因があるので一概には言えませんが、血管の弾力性を高めることができる適切な加圧運動は、血圧を下げる効果が高いと言われています。

今回は加圧トレーニングと血圧の関係性についてお伝えしていきます。

高血圧の基準とその原因とは

血圧とは、心臓からポンプのように収縮と拡張を繰り返しながら送られる血液が血管の内側(血管壁)に与える圧力のことを言います。そして血圧値は、心臓が1回の収縮で送り出す血液の量と、血管の太さや硬さによって決まります。

血圧値には「上」と「下」がありますが、これは最高血圧と最低血圧のことを指しています。

最高血圧は、心臓が収縮して血液を送り出すときに、血管に強い圧力がかかっている状態の数値です。そして最低血圧とは、次に送り出す血液をためこむために心臓が膨らんでいる状態の数値です。

日本では一般的に上が140、下が90を超えると高血圧と診断され、血圧を下げる降圧剤などが処方されることが多いようです。

高血圧は運動不足や塩分の摂りすぎ、ストレス、喫煙、飲酒などさまざまなことが原因で起こると言われていますが、その他にも高齢になってくると血圧が上がる方が多くなります。

それは年齢とともに血液を送るポンプ作用が弱っていくこと、そして血管が衰えて弾力がなくなっていくことが主な原因です。

血管の弾力がなくなるということは血液の流れが悪くなるということです。そのままの状態では手足などの末端まで血液が行き渡らず、酸素や栄養を運ぶことができなくなります。そのため、このままではいけない!と心臓からのポンプの圧力を強くしていきます。これが血圧が上がっていくということなのです。

高血圧の人は加圧トレーニングはやってはいけないのか

高血圧の方が加圧トレーニングを行う場合には、トレーニングを行う前に必ずかかりつけの医師の方からの承諾を得ていただく必要があります。それは一口に高血圧と言っても、とても範囲が広いためです。

ガイドラインでは高血圧をⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度の3段階に分けていますが、その中で重度の高血圧の方というのは、加圧トレーニングに限らず医師が運動を制限するレベルで危険なほど血圧が高くなっている状態です。

自己判断で始めるのはとても危険ですので、まずは必ずかかりつけの医師に相談をしてください。そして承諾を得た上で、当店では血圧計で正常値であれば、トレーニングを行っていただけます。

トレーニング前にはしっかりとカウンセリングを行い、その内容に沿って適切な加圧トレーニングを行うことで、高血圧改善の効果も期待できます。

「運動は降圧剤並みに血圧を下げる」という研究結果も報告されているほど、運動をすることと血圧を下げることは強く関係しているのです。ウォーキングやスイミングなどの持久性運動ももちろんいいのですが、そこに筋肉をつけるトレーニングを加えることも大切です。

血液を全身に送り出す役割は、心臓だけではありません。手足の末端まで血液を送り届けるために、筋肉も大きな役割を担っています。

加圧トレーニングでは適切な筋肉をつけることで、血管も鍛えることができます。それにより血液の流れをよくする効果があるので、高血圧の改善にもつながるということです。

加圧トレーニングが有効な理由

加圧トレーニングを行うと、加圧によって血流を制限させることで、血管がより多くの血液を得ようと拡張します。その状態で加圧を解除すると制限させていた血液が一気に流れ出します。これを繰り返すことで、血管の伸び縮みが行われ、血管自体が鍛えられるのです。

また、血液が一気に流れ出す時に血管内の老廃物も押し流してくれます。老廃物が押し流されるということは、血管の詰まりが解消され血液が末端まで届くようになるということですね。

血液がスムーズに流れてくれるようになれば、心臓のポンプが力いっぱい血液を送り出さなくてもよくなります。つまり血圧が上がりにくくなるということです。

また、加圧トレーニングを行うことで血管が増えたという報告もあります。血管が増えるということは、当然より多くの血液が流れるようになるので、これも高血圧の改善につながります。

筋肉をつけるためのトレーニングはいろいろありますが、特に高齢の方の場合、高負荷のトレーニングは難しいかと思います。その点、加圧トレーニングなら低負荷・短時間で行えるので安心です。

また、腰やヒザに痛みのある方の場合、無理に負担をかけると悪化する恐れがありますが、加圧トレーニングなら痛みのある場所に負担をかけずに筋肉をつけることができます。

まとめ

加圧トレーニングと血圧の関係性についてご理解いただけたでしょうか?
高血圧を改善するために、減塩を中心に食生活を気を付ける方が多いと思いますが、それにプラスして運動も積極的に生活に取り入れていくことが大切です。

加圧トレーニングは血管のトレーニングでもあります。高血圧の方は、血管が硬くなってしまっている可能性が高いので、加圧トレーニングで血管の弾力を取り戻し、血液をスムーズに送り出しましょう。

まずは一度かかりつけの医師の方に相談をしてみてください。当店では丁寧なカウンセリングと、一人一人に合った無理なく進められるトレーニングメニューをご提案致します。

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