加圧トレーニングのメリット・デメリット

加圧トレーニングの効果と気をつけたいこと

加圧トレーニングとは腕や脚のつけ根を専用のベルトで締めつけ加圧し、血流量を適切に制限した状態で行うトレーニング法です。血流をコントロールしながらトレーニングを続けることで様々な効果が得られるというものです。

この、加圧トレーニングにもメリット・デメリットがあります。今回はそのメリット・デメリットについてお話していきます。

加圧トレーニングのメリット

・短期間で効果が得られる

加圧とは血管に軽い圧をかけることにより、筋肉への酸素供給を減らします。酸素供給が減ることで、トレーニングで動かしていた筋肉がすぐに酸素不足になっていきます。これは筋肉にたくさんの負荷がかかった状態と一緒になる為、多くの細胞を働かせることができるのです。このため身体的疲労は少なく、少ない回数と短時間で済むことから、関節への負担も少なく、効率的にトレーニングをすることができます。

・体力がなくでもできる

加圧トレーニングは短時間で、軽い圧をかけるだけで良いため、ハードな運動ができないような人でもすぐに取り入れやすいトレーニングです。体力に自信がない人や少しずつ運動を始めていきたい人に特におすすめです。

・ホルモンが分泌される

加圧トレーニングをしていると、成長ホルモンの分泌量が増えます。成長ホルモンは、筋肉量を増やす、脂肪分解の促進、コラーゲン繊維の形成などの役割があり、筋肉量をアップさせることができるのです。

この成長ホルモンが分泌されるおかげで、肌のハリやツヤを取り戻してくれる効果も期待できます。

成長ホルモンの分泌のきっかけとなるのは乳酸ですが、有酸素運動ではあまりでません。加圧トレーニングは、酸素不足の状態になる為、乳酸が多く発生します。結果として、成長ホルモンの分泌には、加圧トレーニングが有効となるのです。

・血流がよくなり肩こりにも効果的!

肩こりの大半は具体的な疾患に該当しない肩こりがほとんどです。しかし、原因がわからないため処置をせずにいると筋肉が緊張して、硬くなってしまい血流の流れが悪くなっていることで疲労物質が溜まっていき、さらに症状が悪化してしまう可能性があります。

加圧トレーニングで効果的にふくらはぎの筋肉を鍛えることで、血液循環が良くなり、結果的に肩こりの改善にもつながります。

ちなみに血流がよくなると新陳代謝が活発になり、細胞の回復スピードを向上させることが可能です。個人差はありますが、「冷え性」や「肩こり」といった血行不良が原因で引き起こされやすい症状を改善させる効果も期待できます。

・リハビリにも有効

筋肉を成長させるという意味ではリハビリにも効果があります。加圧トレーニングは、関節に負荷をかけない・短時間で良い・動かなくても筋肉が成長するなどリハビリに適しているためお勧めです。

加圧中は、乳酸が溜まり、細胞内の酸素が少なくなります。その結果脳が「すごいきつい運動をしている」と勘違いをするのですが、1㎏の負荷でも、5㎏ほどの重さに感じていると言われています。つまり、低負荷で良いので関節への負担は少なくなります。

関節への負荷が少なくても、筋肉が成長しなければ意味がありません。筋肉を成長させるためには、それなりのトレーニング量が必要です。加圧トレーニングは短時間で通常の1/5程度という低負荷で筋肉が成長します。ということは痛みも少なくリハビリができるという事になります。

加圧トレーニングのデメリット

・負荷の調整が難しい

短時間・短負荷で高い筋力増強効果を得られるのが加圧トレーニングの特徴ですが、負担の調整を間違えると、必要以上に筋肉がついてしまったり、つけたくない部分にも筋肉がついたりしてしまいます。

・トレーニング中の体調管理が必要

血流を制限した状態での運動となる為、体が小さい方や体重が軽い方は、貧血にならないようにトレーニング中の体調管理に気をつけてください。血流を制限することによって、脳へ充分な血液が運ばれないことで引き起こされることが多いのです。加圧トレーニングで血流を制限するときは加圧時間に十分気をつけるようにしましょう。

資格を有したトレーナーの指導を受ける

加圧トレーニングは、必ず指導資格を有したトレーナーからの指導を受けるようにしましょう。無資格のトレーナーや自己流でトレーニングを行うと、加圧トレーニングの理論を正しく理解しておらず、最悪の場合事故につながる可能性もあります。加圧トレーニングのレッスンを受ける際は、トレーナーに資格があるかを確認するようにしてください。

まとめ

今回は、加圧トレーニングのメリット・デメリットについてお話ししてきました。メリットについては、上記に書ききれなかったことが他にもたくさんあります。ダイエットの結果が見いだせず行き詰っている方は、デメリットを理解したうえで加圧トレーニングにチャレンジしてみてください。正しい知識とやり方をしっかりと把握したうえで実践するようにしましょう。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP