有酸素運動と加圧トレーニング

加圧トレーニングは、低負荷・短時間のトレーニングでも高負荷なトレーニングを行ったのと同じような高いトレーニング効果を得ることができるトレーニング法です。低負荷で行えることで、幅広い年代の方に行っていただけるだけでなく、一人一人の体力レベルや目的に合わせてトレーニング内容の組み合わせを変えることができるので、それぞれに合わせた効果を出すことができます。

そんな中でも「加圧トレーニングと有酸素運動」の組み合わせは、ダイエット効果がとても高い組み合わせと言えます。２つを組み合わせて行うことで、どのような効果を期待することができるのか、その仕組みを解説していきます。

加圧トレーニングで、より高い効果を得たいという方はぜひ参考にしていただきたいと思います。

有酸素運動と無酸素運動の違いとは

加圧トレーニングと有酸素運動は性質がまったく違うものです。

運動には主に有酸素運動と無酸素運動に分けられますが、加圧トレーニングは無酸素運動に分類されます。

無酸素運動とは筋トレや短距離走のダッシュなど「短時間で激しい強度が要求される」運動のことを指します。「無酸素」という言葉から息継ぎをしない運動かのように思いますが、そうではありません。筋肉を動かすためのエネルギーを作り出すために糖をエネルギー源としていて、糖を燃焼する時に酸素を使わないので無酸素運動と呼ばれています。

一方有酸素運動はウォーキングや水泳など、比較的穏やかで長時間の継続が可能な運動のことを指します。無酸素運動とは違い、筋肉を動かすエネルギー源として脂肪と酸素を利用します。つまり、有酸素運動と無酸素運動は何をエネルギーとして使っているかが大きな違いとなっています。

無酸素運動×有酸素運動が効果的なワケ

有酸素運動を行うことによって得られる一番の効果は「体脂肪の燃焼」です。加圧トレーニングでは脂肪を分解することはできますが、燃焼させるには有酸素運動が有効なのです。

ですが、必ずしも有酸素運動だけを行えば良いというものではありません。当然デメリットもあるからです。それは無酸素運動に比べて負荷が小さいので、筋力アップが見込めないため、運動している時は脂肪は燃焼してくれていますが、やめてしまうとすぐに戻ってしまういます。特に脂肪が多く、筋肉が少ないという方は代謝が低いので、継続をしないとすぐにリバウンドをしてしまいます。このタイプの方は、有酸素運動だけでなく無酸素運動も行うことで筋肉を付けることも大切です。

代謝を上げることがダイエットへの近道となります。無酸素運動は筋力アップのために行う運動で、有酸素運動は脂肪を燃焼させるための運動なので、ダイエット効果を出したいという方はどちらか一方に集中するのではなく、両方をうまく組み合わせることで効率的にダイエットを進めることができます！

加圧トレーニング×有酸素運動が相性抜群なワケ

無酸素運動で筋力アップをすることが大切だとお話してきましたが、無酸素運動の中でも加圧トレーニングを行うとさらにメリットがあります！

加圧トレーニングでは筋肉を増やして基礎代謝を上げるだけでなく、大量の成長ホルモンが分泌されるからです。成長ホルモンには脂肪を分解するという大きな役割があるので、ただ普通に有酸素運動をするよりも、成長ホルモンが大量に分泌された状態で行うことで、分解された脂肪をより早く燃やすことができます。無駄な脂肪が減ることで、さらにトレーニング効果も出やすくなり、筋力アップと脂肪の燃焼の２つの効果を同時に得ることができるので、相性抜群の組み合わせと言えます。

ただし、一点気をつけていただきたいのが、２つの運動を組み合わせる順番とタイミングです。

まず順番は、加圧トレーニングをしてから有酸素運動を行います。その理由は先ほどもお話した通り、成長ホルモンが分泌されている状態で有酸素運動をすることで、脂肪分解を促す効果を上げたいからです。

そして、タイミングは加圧トレーニング直後から２時間の間がベストです。成長ホルモンの分泌量は加圧開始から15分で最大になり、加圧トレーニング後２時間後に脂肪分解が最大となるので、その２時間の間に有酸素運動を行うことで、もっとも効率よく脂肪燃焼ができます。

トレーニングを頑張った後にさらに運動するなんて…と負担に感じてしまう方は、散歩をしたり、歩いて買い物をしたりと軽い運動でも効果は得られますので、トレーニング後は有酸素運動を意識して行動してみてください。

まとめ

理想の体型を手に入れたり、ダイエットを成功させるためには、一点からではなく様々な角度からアプローチをすることが大切です。目には見えない体の中の変化を考えながら運動を組み合わせることで、1つの運動だけでは得られなかった相乗効果が得られるようになります。

まずは加圧トレーニングで大量の成長ホルモンを分泌させて脂肪を分解し、その後の有酸素運動で分解された脂肪をエネルギーとして燃焼させましょう！