月経中の過ごし方
月経期間中はホルモンバランスの変化によって、体の不調だけでなく気分も落ち込みやすくなります。食欲も増えてしまうため、ダイエットを頑張っていてもなかなか体重が減らない!と焦りが出てくる時期かもしれません。
そんな毎月訪れる体の変化に上手く付き合っていくために、これからご紹介する3つのことに気をつけて過ごすようにしてみてください。
月経中は体を労ってあげよう
月経期間中、なぜ腹痛や眠気、さらに気分まで憂鬱になってしまうといった不快な症状が現れるのでしょうか。それはホルモンによるものです。月経に関わるホルモンは2つあります。それが「エストロゲン」「プロゲステロン」の2つです。この二つのホルモンは一定の周期で増減しながら身体と心に作用しています。
月経が始まるとともに増えてくるのが「エストロゲン」とよばれるホルモンで、心を安定させたり、血管や骨の健康を維持する作用があります。エストロゲンが多く分泌されている時期は体も心も安定しやすく、体調もいいと言われています。また脂肪燃焼作用もあるため、エストロゲンが多く分泌される時期はダイエットをするのに最適な時期といえます。
反対に、プロゲステロンと呼ばれるホルモンは、食欲を増進させ、体内に水分を溜め込みやすい作用があります。また精神的にイライラしやすかったりもします。このプロゲステロンが多く分泌される時期は、ダイエット中であったとしても、ホルモンの影響で水分や栄養を溜め込みやすく、むくみやすい体となっています。そのせいで、いつもより体重が増えたり、体が重いなと思うこともあるでしょう。この時期はダイエットをしてもむくみやすく痩せにくいのです。
月経中は無理してダイエットを頑張ろうとするよりも、自分の体をいたわりながら現状維持をするぐらいの意気込みでいてください。
月経前、月経中は食欲が増える
月経前になると甘いものが食べたくなったり、食欲が急に増えてしまって体重が増えるという方は多いのではないでしょうか?排卵が終わったあとのプロゲステロンというホルモンが分泌される黄体期に入ると、女性の体は妊娠しやすいように、水分や栄養などを蓄える時期になります。月経前はまさにこの時期で、甘いものが食べたくなったり、食欲が増えてしまいます。
また、頑張ってお菓子を食べずにいつもと同じ食事をしていたとしても、身体が栄養や水分を吸収しやすくなっているため体重が減りにくい時期になります。月経中も、初めの数日間は黄体期と同じ現象が起きているので、それほど食べてないのに太ってしまったと感じることがあります。
ホルモンの関係で増えてしまう食欲はどうしたらいいのでしょうか。まず、食事はゆっくり噛んで食べながら、満腹中枢を刺激するような食べ方をするといいでしょう。また1日にとる糖質量や総カロリーはキープしつつ、食事の回数を増やすのもお勧めです。
月経中は出血により貧血になりやすい時期です。この時期に鉄分を多く含む食材を減らしてしまうと貧血症状を悪化させてしまう可能性があるので、鉄分やタンパク質は意識してとるようにしてください。貧血予防に鉄分を多く含む食品は、小松菜や干しぶどう、レバーや大豆などがあります。また鉄分をとることは基礎代謝をアップさせる効果もあります。これらの食材を多く食べるようにしてください。
軽めの筋トレやストレッチをする
ダイエット中であれば、少しでも運動をして痩せたいと思うかもしれません。しかし月経中は激しい運動を無理にする必要はありません。人によって月経中の症状は様々ですが、体が重かったり、気分も上がらない日が続きますよね。月経の始まりは特に腰の重だるさを感じる方が多いと思います。そんな時に激しい運動をすると、腰痛が悪化する、体調不良になるなど、体への負担が大きくなります。体力を激しく消耗するようなスポーツはなるべく行わないようにしましょう。
反対に月経中は、体のバランスを整える程度のストレッチはお勧めです。ストレッチは、固まってしまった筋肉をほぐし、血行改善をしてくれます。体をほぐすことで、血行が改善され、月経痛の緩和にもつながります。また軽いストレッチでも、代謝が上がりダイエット効果が期待できるので、体をほぐしてダイエットへつなげていきましょう。
まとめ
月経前から食欲は増え始め、月経中は普段と比べても貧血や体調不良になりがちです。月経中は痩せにくい時期と言われていて、普段通りの食事量でも体重が増えてしまった・・という場合もあるでしょう。また代謝も落ちるため、無理してダイエットを行うよりも、うまく月経期間を乗り越えるようにしましょう。
ホルモンの影響で食欲が増えるのは仕方のないことですが、その時期に間食をたくさんしてしまえば、体にカロリーは蓄積します。反対にエストロゲンの分泌が盛んになる月経が終わった2、3日後あたりから脂肪燃焼効果が高い、痩せやすい時期に入ります。その時にダイエットの効果を上げるためにも、月経中は準備期間として無理をせずにダイエットにチャレンジしてみましょう。
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