危険すぎる自己流加圧トレーニング

自己流で行う加圧トレーニングの危険性について

加圧トレーニングは、腕や太ももの付け根に専用ベルトを巻き、圧力をかけて血流を制限することで、通常のトレーニングよりも低負荷・短時間で身体に変化を感じることができる、今とても人気のあるトレーニング法です。前回、スタジオ選びのポイントをお伝えしましたが「興味はあるけど、続けられるか分からないし…スタジオに行く前にまずは自宅で自分なりにやってみようかな」と自己流で始めようとしている方はいませんか?

そこで今回はそんな方に向けて、自己流で加圧トレーニングをすることの危険性をお伝えしたいと思います。

専用ベルトは巻けばいいものではない!

加圧トレーニングの特徴と言えば、加圧するための専用ベルトを巻くことですよね。加圧トレーニングが有名になったことで、今ではネット通販でもたくさんの種類が販売されています。腕や太ももの付け根にベルトを巻けばいいだけなら、ネットで買ってとりあえず始めてみよう!と誰でも気軽に始められます。

しかし、自己流でただベルトを巻いてトレーニングを行うのには危険が伴います。専用ベルトは「巻く位置」「巻き方」「加圧の強さ」を調節する必要があります。

巻く位置や巻き方はネットで調べることである程度知ることができるかもしれませんが、最も大切な「自分に合った加圧の強さ」を調べることはできません。つまり、なんとなくこれくらいかな?と自己判断で行うことになります。それがとても危険な行為なのです。

加圧トレーニングを始めたいということは筋肉をつけたい、ダイエットをしたい等、必ず目標があるはずです。そんな気持ちのまま自己流で始めてしまうと、加圧トレーニングの効果を少しでも早く実感したいという気持ちから、強い圧をかけてしまいがちです。その気持ちはとてもよく分かるのですが、それによって正反対の効果が生まれてしまったり、それだけではなく体調を崩してしまう可能性もあるのです。それではせっかくがんばったトレーニングも意味がなくなってしまいますよね。

加圧トレーニングの効果を安全に、最大限得るためには、やはり専用の資格を持っているトレーナーの元で行うことが大切です。トレーナーにしっかりカウンセリングをしてもらい、一人一人にあった「適正圧」を判断・調節してもらって、指導を受けるようにしましょう。

間違ったトレーニング法は効果が出ないだけではない!

加圧トレーニングの効果を得るために重要な適正圧。適正圧って一体何?と思いますよね。適正圧とは「加圧する際に拍動を最も強く感じる圧」のことで、簡単に言うと、その人にとって「最も安全で効果の高い適正な圧力」のことです。

これを聞いて自分で自分の適正圧が分かる人はいないと思います。そうなると、まずはYouTubeなどを参考に見よう見まねで始めるケースがほとんどではないでしょうか。今は情報があふれている時代なので、加圧トレーニング動画もたくさんあるとは思いますが、それは動画の中の人に合ったトレーニング法であって、あなたに合ったものではないはずです。

それでもそれを参考に自分でやっていると血流の制限によって頭がボーッとしたり、めまいで気持ち悪くなってしまうことがあります。さらに圧力を強くしすぎると、心臓に負担がかかってしまったり、手足の痺れ、内出血などを引き起こす可能性もあります。場合によってはそれ以上に危険度の高い皮下出血、静脈血栓などを引き起こすことも否定できません。それほど一人ひとりにあった適正圧というのが重要だということが分かります。

また、長時間のトレーニングを行い過ぎてしまうのも危険が生じてしまう原因となります。自宅で一人でトレーニングをしていると、「がんばるって早く結果を出すぞ!」という気持ちから長時間トレーニングしすぎてしまいがちです。当たり前ですが自分以外の誰もストップさせてくれるわけではないので、圧力をかけすぎてしまうことと同様の症状を引き起こす原因となり、危険を伴いますので、自己流の加圧トレーニングは行わないようにしてください。

加圧トレーニングは、専用ベルトだけでなく専用知識が必要

前回もお伝えしましたが、加圧トレーニングというのはKAATSU JAPAN株式会社が認定した加圧インストラクターの有資格者以外、指導を行うことはできません。それは、人間の体の仕組みを研究した上で成り立つ、化学的で特殊なトレーニング方法だからです。決して自己流で簡単にできるものではありません。

血圧に個人差があるように、適正圧にも当然個人差があり、体調や筋肉増加、血管の増加、心肺機能の増強などによって日々変化していくものです。一人ひとりに合わせたその時の適正圧を見極め、設定することがインストラクターの仕事であり、最大限のトレーニング効果を安全に引き出すための重要なポイントとなります。

どうしても近くにトレーニングスタジオがないため、継続してやるには自宅でやるしかないという場合であっても、最初は必ずスタジオに入会することを強くおすすめします。それは専用ベルトの巻く強さや使い方をインストラクターからレクチャーを受けなければならないからです。

血流を制限するのであれば紐やゴムでも代わりになるのでは?と考えて安易に利用することは大変危険です。加圧専用ベルト以外で血流を制限すると血栓と呼ばれる血の塊ができる可能性もあり非常に危険ですので,自作ベルトでトレーニングを行うのは絶対にやめましょう。

まとめ

加圧トレーニング専用スタジオでは、資格を持ったインストラクターが毎回適正圧の設定を行い、安全で質の高いメニューを調整してくれます。
これで大丈夫かな…と心配しながら自宅で行うのと専用スタジオで安心してトレーニングを行うのとでは、実感できる効果に違いが出るのは当然です。
自己流で加圧トレーニングをしてしまうと重大なデメリットを引き起こす可能性がありますので、加圧トレーニングは専用スタジオで行うようにしましょう!

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