加圧の効果
加圧トレーニングとは、腕や足の付け根に専用のベルトを装着し、血流を一時的に制限した状態でトレーニングを行います。
トレーニングもそれほどハードなものを行うわけではなく、適度に汗をかく程度の運動で、時間も約30分程度になりますし、毎日行う必要もなく週に1回から2回程度のトレーニングで十分効果があります。
時間も短く、毎日行う必要がない加圧トレーニングですが、なぜ効果があるのでしょうか。
今回は少しの時間でも効果がある加圧トレーニングについてご紹介します。
加圧トレーニングとは
適度に血流制限した状態でトレーニングを行うことにより、30分程度で全身を鍛えることができます。
加圧トレーニング後の状態と同じレベルに達するまで通常の加圧なしのトレーニングを行うと、およそ2時間以上のトレー二ングが必要といわれています。
それが短時間で適度に汗をかく程度でトレーニングを行うことができるのであれば非常に効率的ではないでしょうか。
なぜ少しの時間で可能なのか
加圧トレーニングは、血流を制限してトレーニングを行います。
血流を制限すると体の筋肉が低酸素状態になります。トレーニングを行う時には筋肉を使用しますが、筋肉が回復するためには、酸素が必要となります。
血流を制限するということは、筋肉の酸素を制限しているような状態です。
筋肉の中には遅筋と速筋があります。
その中でも加圧トレーニングでは速筋を鍛えることができるトレーニングです。
遅筋が活動するためには、大量の酸素が必要となります。そして酸素が無い状態の場合、遅筋の活動が制限され、速筋の活動がより活発になります。
さらに酸素がないことで回復しづらい筋肉は、乳酸が通常よりも早く溜まることになります。
乳酸は体にたまると、筋肉を回復させようとして体から成長ホルモンが多く分泌されるようになるのです。
つまり加圧トレーニングは、筋肉がすぐに回復させることもでき、筋肉に負荷をかけることができるのです。
そうすることで短時間の少ない運動量で、筋肉を鍛えることができるようになるのです。
成長ホルモンにはこんな効果も
加圧トレーニングをすると開始後約15分後より通常の290倍もの成長ホルモンが分泌されるといわれています。
成長ホルモンとは体に受けた刺激に伴い、脳の下垂体前葉から分泌されるホルモンの一種です。
この成長ホルモンには様々な効果があります。
やる気を増加させたり、脂肪の分解を促進したり、集中力をアップさせたり、肌のハリやツヤを取り戻す美肌効果、育毛効果などアンチエイジングにも期待できるというような効果がたくさんあります。
そして特に注目したい効果が、「再生効果」です。
成長ホルモンは体の組織を再生、修復する効果があります。また免疫力を高める効果もあるため、病気の予防にもなるのです。
他にも骨を強化してくれる効果もあるため、成長ホルモンの分泌が多ければ、怪我も早く治るようになります。
逆に成長ホルモンが少ないと、病気にかかりやすくなります。骨が折れやすくなってしまう場合もあります。怪我を予防するためにも、成長ホルモンは大切なものなのです。
まとめ
少しの時間でも加圧トレーニングは効果があります。
負荷をかけてトレーニングをするため、少ない時間で筋肉を鍛えることができます。軽いトレーニングでも高負荷のトレーニングと同じ効果が得られる加圧トレーニングは、あまり体力がないといった方にもオススメできるトレーニングになります。
それぞれの方にあったトレー二ングメニューを行いますので是非一度ご体験ください。