成長ホルモンが身体に与える影響とは?

成長ホルモンとは?

前回、加圧トレーニングについての基本をおさらいしていきました。その中でも「成長ホルモンが290倍も分泌される」という点は加圧トレーニングで得られる大きなメリットになります。

トレーニングにとって成長ホルモンの存在はとても重要です。そこで今回は、大量の成長ホルモン分泌が体に与えるいい影響や、副作用ついてもお話ししたいと思います。

加圧トレーニングと成長ホルモンの関係とは?


加圧トレーニングと言えば「成長ホルモンが大量に分泌される」ということをまずは思い浮かべる人が多いと思います。成長ホルモンと聞くと、なんとなく身体に良さそうな響きだなぁとは感じますが、実際にどのような働きや役割があるのでしょうか?さっそく基本から見ていきましょう。

成長ホルモンとはその名の通り、主に子どもの成長や発達に関与するホルモンで、脳下垂体前葉から分泌されます。その役割は「骨の成長」「筋肉の成長」などが挙げられます。この成長ホルモンは、子どもの頃はたくさん分泌されるのですが、成長に従ってその量は低下していき、20歳を過ぎるとほとんど分泌されなくなります。

通常、成長ホルモンは寝ているときに分泌されます。そのため、子どものきちんとした成長や発達のためには、しっかりと睡眠を取ることが大切だと言われているのです。「寝る子は育つ」と言われているのは、まさに生理学的に正しい言葉だということです。

一方、加圧トレーニングによって分泌される成長ホルモンは、どのようにして分泌されるのでしょうか。それは、加圧トレーニングの特徴でもある「低負荷なのに高負荷の刺激を受けているのと同じような状態になる」ことがポイントです。

高負荷な刺激を受けると、筋肉内に乳酸がたまります。乳酸の発生量が増えて血液内の乳酸濃度が増加すると、脳内のホルモン分泌部位への刺激が高まるので、成長ホルモンが大量に分泌されるということです。つまり簡単に言えば「強度の高いトレーニングを行えば、大量の成長ホルモンのシャワーを浴びることができる!」ということですね。でもそんな負荷をかけたトレーニングなんて無理…という方にこそ、ぜひ加圧トレーニングを試していただきたいです!

成長ホルモン分泌のメリット

先ほどもお話した通り、成長ホルモンの主な作用は成長期の骨の成長になりますが、その他にも筋肉の合成、怪我の治癒力、病気への抵抗力、アンチエイジング効果(若返り、美肌、育毛など)など、数え切れないほどのメリットがあります。そして、その中でも体脂肪の分解などの脂質代謝に与える影響は特に強いものがあります。つまりダイエット効果が高いということですね!多くの女性が気になるのはアンチエイジング効果やダイエット効果だと思います。

成長ホルモンはお肌に良いと言われているヒアルロン酸やコラーゲンを体内に取り入れるためには必須だと言われているので、お肌の再生を助けてくれます。また、中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解する効果があると言われているので、体脂肪を減らす効果が期待できます。筋肉が成長するということは、基礎代謝が上がるので、脂肪を燃焼させやすく痩せやすい体にもなるということですね!

そんな嬉しいメリットばかりの成長ホルモンですが、どんな人でも加齢と共に減少してしまうのです。しかしそこで「仕方ないな…」と諦めてしまってはもったいないです!いくつになっても成長ホルモンを分泌させることはできます。もう歳だから…と諦めることなく、加圧トレーニングでいつまでも若々しい姿を目指していきましょう!

成長ホルモン分泌による副作用はある?

筋肉を作ってくれたり、脂肪を燃やしてくれたりとメリットの多い成長ホルモンですが、副作用もあります。

まずは「トレーニング後に眠くなる」ということです。これは副作用でもありますが、加圧トレーニングの効果であるとも言えます。加圧トレーニングは低負荷・短時間のトレーニングでありながら、高負荷な激しいトレーニングをした時と同じ状態になります。激しい運動をした時の身体は「交感神経」が働いて緊張状態になります。人はその緊張状態になった身体を元に戻そうと「副交感神経」が働き、リラックス状態になります。この副交感神経の働きが、眠くなる原因です。全員が全員、この眠気の症状が出るわけではありませんが、大切な仕事や予定がある前には利用しない方がいいですね。

もう一つの副作用は「いつもよりお腹が空く」ということです。加圧トレーニングで大量に分泌された成長ホルモンによって、脂肪の分解を促し、新陳代謝が活発になります。新陳代謝が活発になるということは、栄養の摂取も活発に行われるということです。そのため、食欲が一時的に増してしまうということがあるようです。「今日はトレーニングを頑張ったから」とその食欲に負けてたくさん食べてしまっては、ダイエットへの道のりは遠くなってしまいます。

そうならないためにも、消化の良いバナナやリンゴといったフルーツなどをトレーニング30分前までに摂取していただいたり、どうしても何かを食べたい場合は糖質は避けて、タンパク質を摂るようにしましょう。

まとめ

加圧トレーニングと成長ホルモンとの関係性や、身体にどのような影響があるのか、お分かりいただけましたでしょうか?成長ホルモンの分泌がどのような効果をもたらすのかを認識しながらトレーニングを行なうと、意識も高まり、より効果的に体に変化をもたらすことができます。

人生100年時代と言われていますが、美しく、健康に生き抜くためには、若々しい筋肉を保っておくことはとても大切です。始めるのに遅いなんてことはありません。ぜひ今からスタートしてみてください!

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