加圧トレーニングは自宅でも可能?
加圧トレーニングは腕や太ももの付け根を専用ベルトで圧力をかけて血流を制限することで、低負荷のトレーニングでも高負荷のトレーニングをした時と同様の効果を得ることができるトレーニングです。
普通にトレーニングを行うよりも低負荷・短時間で身体に変化を感じることができるので、とても人気のあるトレーニング方法です。
加圧トレーニングは原則、専用スタジオで行うものですがスタジオが遠方にしかなかったり、興味はあるけれど続けられるか分からないから自宅でやってみようかなと思われる方もみえると思います。
今回は、そんな自己流で加圧トレーニングを行うことにより起こる危険性と、なぜ専用スタジオに通うべきなのかをお話したいと思います。
加圧トレーニングには、専用の知識と専用のベルトが必要
まず第一に、加圧トレーニングはKAATSU JAPAN株式会社が認定した加圧インストラクターの有資格者以外、指導を行うことはできません。
つまり知識や資格のない人が自己判断で行うと思うような効果が出ないばかりか、危険も伴うということです。
加圧トレーニングは血流を制限させて行うトレーニングですが、血流を制限するのであれば紐やゴムでも代わりになるのでは?と思って利用することは大変危険です。
必ず専用のベルトを使うことが大切です。専用加圧ベルト以外で血流を制限すると血栓と呼ばれる血の塊ができる可能性もあり非常に危険ですので、自作ベルトなどを使ってトレーニングを行うのは絶対にやめましょう。
専用ベルトを使いこなすのは難しい
加圧トレーニング用の専用ベルトは現在ネット通販でもたくさん売られているので簡単に手に入れることができます。ですが「とりあえず買ってやってみよう!」と自己流で気軽にやり始めるには危険が伴います。
専用ベルトは、ベルトを巻く場所や巻き方、加圧の強さを調節する必要があります。
巻く場所や巻き方はネットで調べることである程度知ることができるかもしれません。しかし加圧の強さに関しては自己判断で行うことになります。しかしそれはとても危険な行為です。
加圧トレーニングを始める際には、専門の資格をもっているトレーナーに現在の体調や既往歴などしっかりとカウンセリングしてもらい、それぞれ合った適正な圧「適正圧」(加圧する際に拍動を最も強く感じる圧)というものを判断・調節してもらわなければなりません。そして、一人一人にあったトレーニング内容の指導を受ける必要があります。
自己流でやっていると、加圧トレーニングの効果を早く得たい気持ちから、適正圧よりも強い圧をかけてしまいがちです。それによって正反対の効果が生まれてしまったり、体調を崩してしまう可能性も出てきます。
間違ったトレーニングによって起こる危険性
自分に合った適正圧を知らないまま、YouTube動画などを参考にして見よう見まねで間違ったトレーニングを行ってしまうと、血流の制限によって頭がボーっとしたり、めまいで気持ち悪くなったりすることがあります。
危険が生じてしまう理由は適正値よりも強い力で加圧してしまうことと、長時間のトレーニングを行ってしまうことが主な原因です。
圧力を強くしすぎると、めまいのような軽度の症状だけではなく、心臓に負担がかかったり、内出血や手足のしびれを引き起こす可能性があります。場合によっては静脈血栓や皮下出血など危険度の高いものを引き起こす可能性もあるのです。
自宅で一人でトレーニングをしていると、当たり前ですが誰も止めてはくれません。「早く結果を出したい!」とがんばって長時間トレーニングをし過ぎることも、圧力を強くしすぎた時と同じような症状を引き起こす原因となります。
まとめ
加圧トレーニングは人間の体の仕組みを研究した上で成り立つ、化学的なトレーニング方法です。自己流で手軽にできるものではありません。血圧に個人差があるように、適正圧にも個人差があります。その日の体調によっても変化するものです。
加圧トレーニング専用スタジオでは、資格を持ったインストラクターが毎回適正圧の設定を行い、安全にトレーニングの効果を最大限に引き出すメニューを調整してくれます。
圧力を守らずトレーニングをすると重大なデメリットを引き起こすことに繋がるので、加圧トレーニングは必ず専用スタジオで行いましょう。
どうしても近くにスタジオがなく、自宅でやるしかないという場合であっても、最初は必ず専用スタジオに入会する必要があります。インストラクターに専用ベルトの巻く強さや、使い方のレクチャーを受けなければならないからです。
せっかく加圧トレーニングを始めるのに、これで大丈夫かな…と心配しながら自宅で行うのはよくないので、専用スタジオで安心してトレーニングを行い、しっかりと効果を実感しましょう!
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